年末なのでライドカメンズのハッとした台詞ベスト3でも発表するか
こんにちは、元気なオタクです。
皆さんはこの1年、どんな年でしたか?と同じノリで聞いてしまい恐縮ですが、皆さんはライドカメンズを知っていますか?
ライドカメンズとは2024年5月30日にリリースされた、バンダイの企画運営/リベル・エンタテインメントのアプリ開発から成る全く新しい仮面ライダーのアプリゲームです。
TVシリーズに出演していた各仮面ライダーや怪人などが再解釈、再構築され新しい仮面ライダーを企画し、界隈では著名なシナリオライターである高橋悠也さんや内藤祐介さん等がテキストを担当し物語を紡ぐアプリゲームなのですが……私は仮面ライダーについて詳しい事は分からないので、「仮面ライダーをベースにしたヤバいアプリゲームが出た」という事だけ分かって頂ければOKです!!!!!!!!
私は2024年このアプリにドハマりし、現行ジャンル、特にアプリゲームの情報更新のスピード感に気を狂わせながら走ってきました。ライドカメンズにハマってからの記憶、正直濃すぎてそれ以前の事を思い出すのに時間がかかるレベル。
このライドカメンズなのですが、非常にテキストが良いです。
展開が……怒涛のストーリーが……とかはもう言うまでもないのですが(既に情報に溺れてるので)、特筆すべきは「キャラクターそれぞれの自我がリアル」である点だと思います。
細々したものを含めるとテキストがかなり多いアプリに相当すると思うのですが、そこから見え隠れするキャラクター性が凄い……なんか、リアルなんですよね。皆バラバラな認識をもっているのですが、そこに各キャラ一貫性や理由を感じられるのはテキストの上手さだと実感します。
「敵に記憶操作されていて、全員本当の記憶を失っている」「泣けない」「怒れない」「ひとつの身体に人格がふたつある」「1万という単位を知らない」「契約により戸籍を剥奪されている」……など、かなりドラマチックな設定が飛び交うライドカメンズですが、記憶が無い中で獲得した自我の描き方は相当リアルで、その振れ幅さえも早い頻度で更新されるテキストに沿ったものになっています。そこに破綻がないので一人の人間を扱っているみたいな気持ちにさせてくれます。
その為キャラクターの善悪、好き嫌い、趣味嗜好は様々……バラエティに富んだ描き方は2024年、私をとても元気にさせてくれました。
そんな人間らしさの光るライドカメンズのキャラクターの台詞の中でも、特にハッとさせられた、人として理解が深まった台詞をベスト3として発表させてください。
第3位「私は仕事が好きですし、結構楽しんでいますよ」
引用-高塔戴天 恒常☆4獲得台詞
第3位はお仕事大好き!高塔エンタープライズ社長である高塔戴天さんからこの台詞。私は2024年、この台詞に大変助けられてきました。
もしかしたら珍しい事かもしれないのですが、ライドカメンズにおいて「労働は悪」ではありません。もっと正しく言うと「働きたい人が働き、働きたくない人は働いていない」状態です。
これは自分の話で恐縮ですが、このブログを書いているオタクは世間が言う程仕事が嫌いではありません。というのも1日少なくとも8時間は働き、必要があれば残業し、通勤の時間を含めると1日の稼働時間の半分以上を吸われている事も少なくないと思いますが、それと付き合い続けるのであれば嫌っている方が精神的リソースを割いてしまうからです。
結果がどうあれ自分が頑張って仕事をしている自覚がありますし、やらなきゃいけないなら嫌ってる場合じゃないな~という心持ちでいます。そりゃムカつく事があればガチで怒りますし、理不尽な事があればクソ!!!!!こ〇すぞ!!!!!という時もありますが、基本的にはそういうスタンスです(結局嫌いなのでは?)
実際憤りや理不尽は大体労働から生まれますし、労働は悪、という風潮は強いのかもしれないです。しかしライドカメンズでは高塔戴天さんをはじめ、働く事が好きな人、働かない為に相応の努力をしている人が沢山居ます。また、キャラクターによっては「もう一度自分の夢に向き合う為に、以前より積極的に働くようになった」という人も居ます。
この言葉は私にとって「そうか、仕事を無理に嫌う必要はないんだな」と私を前向きにさせてくれた言葉でもあります。仕事を嫌だな、と思った時に励ましてもらった言葉でもあります。よって結果的に上記のようなメンタルで仕事が出来ています。2024年、かなりメンタルが向上した感覚があるのですが、恐らくこの言葉がその一端を担っていると思います。
そんな私の思いが通じているのか、高塔戴天さん恒常☆4だけもう10枚くらい来てるんですよね。6枚目以降は虹仮面になっちゃうんですが……社長……。
高塔戴天社長のお言葉を胸に、2025年も邁進していく事を約束します。(高塔エンタープライズの愛社心の強い部下か何か??????)
第2位「晴れろー!って昨日全力で祈っといたから、今日は絶対晴れるぜ?」
引用-伊織陽真 七夕限定ボイス
これは人となり……というかあまりにもお洒落テキスト過ぎて当時聞いて思わず唸ってしまった……という3位とは全く別の観点からハッとさせられた、伊織陽真さんの七夕限定ボイスからランクインです。
ライドカメンズのドラマチックな設定のひとつに「伊織陽真さんは泣いた事がない」があります。
彼の所属するクラス、ジャスティスライドはそれぞれ他人の笑顔、悲しみ、怒り、喜びを守り、誰もが平和な心で居て欲しいという願いから来ているのですが、陽真さんの「悲しみに触れたくない」という気持ちは特に顕著に見られます。
ところで毎年7月7日って、何となくよく雨が降っていると思いませんか?
梅雨が明けてないのもありますが、1961年から2024年まで、晴れた回数は20回ほどと結構少ない。また中でも2018~2021年は4年連続雨!とそこそこ雨が降りやすい日であり、織姫と彦星が年に一度再会を許された日にわざわざ降る雨は織姫と彦星が会えない悲しみから「催涙雨」と名前が付いている程です。
つまり伊織陽真さんは、「涙」の付いた「催涙雨」を流させたくない、織姫と彦星にも笑顔で出会えていて欲しいが為に「晴れろー!って全力で祈った」訳ですね。
そして2024年の7月7日の天気は……「晴れ」でした。うーん、なんてドラマチックなんだ、伊織陽真さん……!!
織姫も彦星も、そしてそれが地球であっても涙を流させたくない、そんなお洒落過ぎる台詞と2024年の7月7日は実際晴れたという現実の事象も相俟って、堂々の2位ランクインです。心の平和を願うあまり涙をなるべく見たくない……というともすれば人間らしくないと思われてしまう設定に、ぐっとリアルさや「涙を流さない、流させない」ことへのプライドを乗せた素敵な台詞だと感じます。
第1位「水道水じゃ締まった硬い氷が出来ないんだよ。それにそもそも、おいしい水で作った氷じゃなきゃ酒に失礼だろ」
引用-海羽静流 キャラエピソード:譲れないこだわり
酒蘊蓄の多い事で有名な(?)ライドカメンズきっての酒飲みを自称する海羽静流さんの珍しくちょっと怒ってる台詞から堂々ランクイン!第1位これなのかよ!!!!!!!!
いや、あのですね、ちょっと待ってください。私はこのテキストから海羽静流さんのお酒への向き合い方と人となりをとても感じています。ちょっとこの台詞が大好きすぎるので、良いですか?喋っても……まあ、良くなくても勝手にしゃべるんですけど……。
お酒を飲むキャラクター、人物って沢山居ると思うんですけど、パターンがいくつかあると思っていて。その中でも海羽静流さんは丁寧にお酒を飲む人のだなとこの台詞からすごく伝わって来るんですね。
お酒を飲む人の中で氷をミネラルウォーターから作る(基本的に氷そのものを買うのでもない)のは、相当お酒に気を遣っている証拠です。何故なら家でお酒を作るのは基本的に面倒だからです。特に海羽静流さんの得意とするカクテルは道具や割りものも準備が必要ですし、多くの人がなるべくなら外で済ませたいのではないでしょうか。もしくは余裕があればやりたいけどね、と言いながら騙しだましお店よりちょっと味の劣るお酒を作るか……。美味しいお酒を家で飲みたい!というのを実際実現できる人は、実はそう多くはありません。
これを書いているオタクはそこそこ……年末の飲み会で飲み過ぎて終電を降り間違え徒歩で帰宅し、その途中で転んで両足を負傷するというある程度の酒を大事にしないタイプの酒カスな為、残念ですが海羽静流さんのようにお酒を大事に飲む事を出来ていません。
逆説的に海羽静流さんは「仕事ウゼ~~~!!!!!!!ピッピロピ~~~~!!!!!!」と言いながらレモンサワー、ストゼロ、発泡酒、日本酒を飲んで酒に逃げる、という事をしないタイプだと思われます。何故なら酒に失礼だからです。※3位の時と全く逆の事を言っていますが、凄い理不尽な事があったのだと思ってください。どちらの感情も本当です。
私のような酒飲みは酔って目の前の現実を有耶無耶にする事だけを目的としているのだと、「君はお酒を愛していないよね?」と語り掛けるような台詞です。凄い……!!!!氷の扱いと「酒に失礼でしょ」という一言だけで、こんなにも海羽静流さんのお酒との向き合い方を存分に見せつけられるような気持ちですね。なので海羽静流さんはどちらかというと「酒真剣部・先鋒蘊蓄マン」みたいな称号の方が似合うんですよね。
またライドカメンズの酒蘊蓄は海羽静流さん、浄さん、高塔戴天さんがその多くを担っていますが、海羽静流さんは音楽にも精通しており、リリース当初は音楽と向き合えなかった彼も、最近ではもう一度やってみる、と積極的に音楽イベントのお手伝いや作曲を再開しています。だからだと思うんですが、音楽に対してもかなり蘊蓄が増えて来たんですね。アニメソングの蘊蓄とか語っててくれて凄いですよ、海羽静流さんって奴ァ……。
その為、海羽静流さんは非常に温厚な性格ですが「好きなものに対して非常に凝り性で蘊蓄も語りたがりなタイプ」かつ「それが上手く行かないとどんなに温厚でも怒る」という人間性がこの時点の一言から察する事が出来るんですね。
いや~~~~凄い、本当に凄い。かなり初期から見られる台詞なので「えっ、海羽静流さんって随分温厚に見えるけど、こんな事で怒ったりするんだ」と思ってからの、現在の「好きなものに一生懸命な彼の片鱗を味わえた答え合わせ感」を浴びて一粒で二度おいしい台詞です。
2025年も海羽静流さんの蘊蓄いっぱい聞きたいですね。彼が何かに一生懸命で、一生懸命な自分を愛している証拠なので……。
いかがだったでしょうか。テキストが良い感じのライドカメンズの一端を感じていただけたり、既にライドカメンズに狂っている皆さんにつきましては「あ~あの台詞が好きだな~」と思ってもらえればうれしい事はありません。
今回惜しくも選外でしたが、クリスマス限定ボイスの「「ほっほっほー」…サンタとはこういう喋り方をするのか?」「才悟がずっと『ほっほっほー』って言ってるんだけど、あれってサンタの真似なのか?」のあまりにも5歳児過ぎる才悟の感性、「さすがに最近はちっと寒ィから、そん時は穴掘って寝ると、けっこうあったかいんだぜ!」の常識では考えられない暖の取り方をしている狂介、「自信や才能のあるなしなど、全く関係はない。ましてや他人からの評価など捕らわれている暇など一秒も無い」の為士のバンダイナムココンテンツすぎる夢との向き合い方……などなど。ぱっと思いつくだけでも魅力的な台詞はまだまだ沢山ありますね。
2025年もライドカメンズのテキストでハッとしたいですし、敏感にその人間らしさや魅力を受け取って行きたいです!
皆もやろう、ライドカメンズ!!!!!!!!!!