令和発!急に水野竜也くんに狂ったオタクのホイッスル!〜吹き抜ける風〜プレイ感想 水野竜也編

※このブログは2021年の6/1にホイッスル!を読み返して急に水野竜也くんに狂ったオタクの話です

 

水野竜也はなぜ美しいのか。

 

水野竜也とはサッカー漫画「ホイッスル!」に登場する人物である。
物語の主人公・風祭将の運命を変えた人物でもあり、文武両道容姿端麗、桜上水中学、のちの都内の有力な中学選手を集め組まれた東京選抜でも司令塔である10番のユニフォームを纏い、コートの中では常に主役であるべき男だ。
しかし彼の人生は決して順風満帆ではなかった。
彼の悩みは父親との確執から始まり、中学時代から圧倒的な実力を持ちながら「選手たちと関係を築けない」というコンプレックスを抱え、
同じく桜上水中学の佐藤(のちに藤村)成樹とは「彼を本気にさせたい」と願いながら自分にはその力がない事、
そして自分と真逆のプレイは半人前だが、他人をつよく惹きつけ周りを熱くさせる力を持つ風祭将こそが彼を本気にさせた人物だった事、自分が望んだ「本気の成樹」が別チームとして立ちはだかる姿に大きく悩む。

中学卒業後も高校生ながらプロになった事が言及され華々しい経歴を持つが、作中彼の所属するチームが勝った描写はあまりなく、
33歳の時点では早期に現役引退し子供向けのサッカーチームを作るも、経営者の一人からお金を持ち逃げされ立ち行かなくなりチームは解散、
歳の離れた弟・虎治に「軽蔑されてるのかな…」と思ってしまうシーンもある。
あとはマンガワンのアプリで読める32歳ごろの彼の奮闘が見られる1P漫画で、意外とサッカー以外のことが出来ないというのが描かれている。サッカーの世界以外で上手く生きられないのはいかにも水野竜也らしいなあと思う。

中学時代から33歳に至るまで「苦しくなると逃げ出す癖(それ故にいつも何かが起こるのを待ってしまう事)がある」という自覚があり、華々しい経歴とは裏腹に悩みの多い人生であったのがうかがえる。
ここに書かれている水野竜也の悩みはあくまで一部であり、水野竜也という人物は常に自分の才能や理想とのギャップに悩み、自身の不器用さや弱みを晒したくないというプライドに振り回されながら何とか耐えているような人だった。

 

誰もが羨むような世界の中心に立っているのに、誰もが感じるような悩みを抱えて制御できない感情に振り回されている。
自分が勝てないと感じる相手を認め、他人を信じきることに時間をかけ不器用に生きる。それでも他人に生きる意味を見出してしまう。
そんな心の中でいくつもの矛盾を孕みながらなんとか生きている、水野竜也の人がましさが美しいと思った。

 

本当は2018年に発売された20周年記念のキャラクターブックが読めれば良いのだけど現在手に入れる事は出来ない為、
彼の経歴については作者の樋口大輔さんの思う所と違う部分があるかもしれない。
このキャラクターブックはいま一番読みたい本で、水野くんだけじゃなく、皆がどんな人生を歩んだのかわかるような記述や、メンタルやサッカーのテクニックなどをグラフ化したものが見られるのだそうだ。
今一番欲しいやつ!!!!!!今の私が一番欲してる水野くんの情報!!!!!!!
……そういう「手に入れられない情報」があるからなのかもしれないが、私は何度も読み返しているはずのホイッスル!水野竜也くんに急速に狂い始めてしまい、
「水野くんの事が知りたい…!彼の悩みが、悩み多いからこその彼の苦味を帯びた美しさが、彼があの時何を思っていたか……彼の人生が……!!」と完全に枯渇状態になってしまった。
水野くんの事が何でも知りたくて調べているうちにある記述にぶちあたる。

それがPS用ソフト「ホイッスル!〜吹き抜ける風〜」の製品紹介ページだった。
このゲームは風祭くんをプレイヤーとし、会話パートでは6人の東京選抜のメンバーを選ぶ事で信頼度が高まる。試合パートでは原作にあったソウル選抜戦をはじめ、5チームの海外チームと闘う。会話パートでの信頼度がやや関係し、有利に進める事も可能。
6人の中で一番信頼度が高い選手と友情endを迎える事が出来る─…というものだった。

ソウル選抜戦は水野くんのコンプレックスがプレイにも影響してしまい、それを糧に覚醒する時でもある。
原作とやや設定が違う為、if世界ではあるのだが「風祭くんを通して彼の悩みに触れる事ができるのでは…?」と思い、私は当時のレビューを調べた。
……調べたが何せ2003年のゲームである。欲しい情報は見当たらなかった。
というわけで私のまだ知らない水野竜也くんあびたさから人生初のPS2とソフトを購入し、プレイするまでに至った。

これより西暦2021年、令和3年のホイッスル!〜吹き抜ける風〜プレイ感想を始めます。

 

 

 

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今年初めてモバマスをまじめにやった人間の話。

コロナにより失職してから転職したり、その期間にブランクがあり数ヶ月ニートをしたり、人生で初めてハロワに通ったり。
2020年は「仕事」という面では割と散々な一年だったような気がする。
それでも明るく生きていけたのは、コロナ禍により外出費がほぼゼロ!!となりなんやかんやで浮いたお金と、
ライフワークと化した自ジャンルの他にモバマスデレステを真面目にやる、というのが加わったからだった。

2020年になって私は初めて真面目にモバマスに取り組んだ。
まじめにやろう、と6~7月くらいに思い、8月あたりはちょっと休んでたので(真面目にやる気あるのか?)、2020年の12月で真面目に取り組み始めてから4ヶ月ほどになる。
その見た目ととっつきにくさから古のソシャゲと呼ばれているが、やってみると経済について学んでいるような、そんな奥深さや「限定SRが引けた時の喜び」が自分だけで完結しないようなギャンブル性、担当アイドルが手持ちにいる事の重要性などを感じ、今に至っている。


そもそも何故モバマスを始めようと思ったかというと、
コロナ禍のあおりを受け、無職になった事で転職活動で虚無になればネットサーフィンをするという日常が続いていた時の事、モバマスのSR画像がたまたま目に入った。虚無の心には可愛い担当のイラストが効く。
3Dになって歌って踊る、という側面を考慮しない衣装をまとったアイドルは、当時の私にとって非常に新鮮だった。
そして何より、担当である及川雫さんの見たことも無いようなイラストがあり、
彼女にとっては珍しくドレスをまとったその姿が、非常に美しく感じた。
デレステは雫さんの最新SSRから1000日を超えていて、ガチャ・イベント限定SRも1枚は手に入ってしまっていたのを考えるとモチベーションは下がっていた。

「担当アイドルの(自分にとって)新しい姿が見たい!」

その一心で数年ぶりにモバマスにログインした。
きっかけなんてこれで十分で、私を突き動かすのは担当以外いないのではないだろうか。私はそう思う。


というのも及川雫さんが実装された頃に一応モバマスを始めていて、そのアカウントは残っていた。
しかし無知な当時の私は現在不要といわれている守コストに数値を振っていて、そのアカウントをなかったことにし、新たに始めるか迷った。
だがマイスタジオに行くと、学生だった当時、無いお金を集めて引いたりスタドリで交換した限定レアやメダルSレアの雫さんがほほ笑んでいる。ずっと放置したままの事務所で待っていてくれた雫さん達を無下にする事は私には出来ないと思った。
私は引き続き、そのアカウントで遊ぶことにした。
当時のデータはPランクBのPlv.86程で、フリトレに使えるスタドリ・エナドリ(通称生スタ・生エナ)は35本ずつくらいある状態だった。


まずは真面目にモバマスを始めるにあたって、目標を決めた。
第一目標はモバマスにログインするきっかけになったドレス姿の雫さんを手に入れる事である。
[新緑のめぐみ]及川雫さんの事である。

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ああ、とても美しい。人類に自慢したいイラストのひとつだ。
普段牛さん、セクシー、またはボーイッシュという側面が描かれがちな雫さんだが、このイラストはSRでホテルのスイーツビュッフェをPと食べ、あこがれていたようなお嬢様な気持ちに浸り、SR+で美しいドレス姿を披露してくれる。
及川雫さんの長いアイドルとしての歴史の中で直球のドレスを描かれたのはこれが初めてのような気がする。

しかしモバマスを遊ぶのであれば、「ある程度編成を強くしないと担当アイドルを新しく手に入れる事もままならない」という前提もあり、
「脱スターターセット」を第二の目標にすることにした。
この時にスターターセット貰ってあまりの大盤振る舞いに「本当にいいのか!?」とはもちろん思ったのだけども。

結論から言ってしまうと、第一目標はすぐ叶えられた。
というのもモバマス初心者向け記事などを読むと[新緑のめぐみ]及川雫さんは性能にしてはかなりフリトレではお求めやすく、初心者におすすめのアイドルとして紹介されていた。
コスト25、両面究極upは当時の私には魅力的な性能だ。
その為ひと月ほどPRAで一桁代を取る事で生スタエナを確保し、[新緑のめぐみ]及川雫さんをゲットしたのである。
こうして手に入れた雫さんはやはり美しく、そこにはデレステとは違う魅力があった。
当たり前だが、担当アイドルをフロントに入れると楽しい。当時は他のSR+では[たっぷりクッキング・S]の雫さんしか弊事務所には居なかったのだが、やはりSR+を並べると気分が高揚する。
5枚のフロントをすべて雫さんで埋めたい…!とこの時思うようになった。

これで一瞬燃えつきデレステなどをやりつつ8月は休んでしまったが、
脱スターターセットは抜け切れていない為、今度はそれに突き進むことになる。
当時持っていたり買ったりしたSRスカウトチケットを[バウンシーラウンド]または[癒しの満月]SRの雫さんに変換したりなどをして、
9月には5枚のフロントすべてが雫さんで埋まったようだった。

このころたぶん無料10連期間があった為、限定SR(デレステの限定SSRの逆輸入)新田さんが出て当時まだ恒常になりたてで今よりは高額だったはつらつハーベスト(これもデレステ恒常SSRの逆輸入)の雫さんを手に入れる事が出来た喜びを覚えている。

脱・スターターセットに向け、さらに目標は高くなる。
そして第三の目標「イベント限定の及川雫さんSRをそろえる」が出来た事と、その過程で「雫さんを活かせるようCoPaの2色デッキを作る」という点だった。

 

それなりにモバマスに時間をかけてやると、段々と強くなっていく過程や、
イベントのやり方を調べて実践してみる部分があり、モバマスらしい面白さが見えてきた。
イベントの中でも特にツアーは良い。遊びやすいし、何よりストーリーがどれも最高である。これを打っている間は追想公演「Missing Link Memories」の最中なのだが、毎日ラウンドで更新される22:00~ストーリーを読むのが楽しみになっている。
この前の天冥公演も「バンナムってすぐ天使と悪魔のヤバめのストーリー作るよな!?!?」をバリバリに感じたので最高だった。
アイドルライブロワイヤルも良い。
ゲーム性はなかなかにしんどいが、ロワイヤルの上位報酬イラストは最高である。かっちりとしたスーツ衣装が多いこのイベントの報酬イラストは、アイドルの新たな魅力を引き出してくれる。
同様の理由でミュージックJAMも良い。ミュージックJAMのイラストはまさに「ライブ中」というイメージで、臨場感と光の描き方が巧みだ。
フリトレで「このイラスト素敵だな」と思うのを後から調べてみると、大体ミュージックJAMの報酬かロワの報酬だったりする。
特にミュージックJAMの方はサムネでも感じる美しさと「ステージではアイドルは孤高の存在である」という事を凄く感じるイラストになっている気がした。
上記3つは「担当アイドルが上位報酬になったら夢のような話だな」と感じるイベントである。


10月に入った頃には[愛情しぼりたて]及川雫さん+をゲットし、
11月に月末限定SRだった藤原肇さんを引いた事で、当時カードの存在は知っていながら手が出なかった[真夏の果実]及川雫さん+をようやく手に入れた。
もう6年以上も前のイラストだが、今でも一線を画した色合いが素晴らしいイラストだ。

 
そんなこんなで復刻イベントのツアーを走って1500位以内に入って特訓前をスカウトしてみたり、今のプロダクション(無言プロダクションだけどとても居心地が良い)でPMFをちょっと頑張ってみたり、戦力を整えたりして現在に至った。

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パワー持ちの居ない状態だとこんな感じ。

CoとPaの2色編成、特技、編成のイラストを見る事で自分のモチベが上がるかどうか、担当に限らず好きなアイドルが入っているか、フリトレでお求めやすいかどうかなどを考慮してこのような顔ぶれになった。
片面最強っていうけど、両面でも絵が好きだと入れちゃう。性能だけじゃ満たされない側面もある(もちろん絵の好みや担当というだけでは難しい部分も同じくらいある)
スペシャルスカウトセレクトが来れば[夏色はぁと]佐藤心さんが特訓できるので、ダブル特技ももう少し充実しそうだ。

モバマスでは及川雫さんはイベント、限定ガチャともにいつ来てもおかしくない時期になっていると思う。
特に2021年は丑年だし、何かにつけて担当アイドルのチャンスを狙っていきたい為、これで戦いに備えたい…!という気持ちが強い。
結構編成には満足しているが、CoPa片面ダブル特技持ちをあと1~3人くらい増やしたいですね。

またモバマスにおいて重要な「貯蓄」についてだが、これはあまりない方だと思う。長い期間やってないから仕方ない…といえばそれまでだが。
2000位なら1/6換算1000~2000本でいけそうというイメージなので、それにはガチャチケを放出して足りているイベントもあるかな~くらい。
基本的に「備えあれば憂いなし」なゲームなので、今後は貯蓄を進めていきたいな、と思う。


一方でデレステは完全に「何を頑張ったらいいかわからない状態」だった。
新規SSRから1000日を越えると何をモチベにするべきか見失いがちだし、編成について詳しくなかったのでスコアも上がらず(ただ好きなアイドルを使うだけなので120万いかないくらい)、次SSR出たら引きますね^^という感じだった。
だがモバマスをやり始めた事と5周年を迎えたタイミングで、デレステも頑張りたい!と思うようになった。

しかし何から頑張れば……?

デレステは秒数、特技、ポテンシャル等を考慮しなければならない非常にシビアなゲームだ。担当が好き、というだけでは割り切れない部分はモバマスと似ているのかもしれない。
自分の手持ちでは何が強いのか?理想編成?全然届きませんが…?

結果、こういう時は人に聞くのが一番良い事が分かった。
友達のメアリーPに「強くなりたいので教えてほしいのですが…」と率直に教えを請う。

すると彼女は素晴らしい事に「手持ちのSSR教えてくれたらあなたの編成考えてみるよ」と言ってくださり、
最終的に画像でまとめて参考書のような精密さで「今後限定はこの子を引くのがおすすめだよ」「こういう特技が手持ちアイドルにかみ合ってるよ」など教えてくれた。頂いた画像を見ながら「ジュエル貯めてフェスで天井引いてこの子スカウトしたいな」とか、恒常でもこの子かみ合ってるな~とか、そういう事を考えるのが楽しい。ありがとう友達、ありがとう……メアリーさんのデレステのストーリー開放したりしたんですけど……素敵な大人になりたいという想いを…全力でぶつけてくるよね…。
その時は私ばかり貰っても申し訳ない…と思い、その日は及川雫さんの好きな部分をまとめてプレゼンを返した。返せることがマジでそれしかない。
あとはモバマスやってないPさんなので「このモバマスにしかいないメアリーさん良いっすよ」みたいなそういうやつだ。
これは結局自分の為なのだが「及川雫さんのどんなところが好きなのか」を客観的に見て飲み込む為にもプレゼンを聞いてもらうというのはとても有効だと分かった。
機会があれば友達や信頼できるオタクの担当アイドルのプレゼン資料を閲覧したり、プレゼンそのものを聞いてみたいと思う。
教えてもらった編成では最大130万以上のスコアを出す事が出来、私には上々の結果だった。弊事務所Paニゾン居ないのにPaが一番スコアの伸びが良いのはやっぱり雫さん(と唯ちゃん)のおかげだと思う。
デレステは編成の強さよりイベントにかける時間を要するゲームではあるが、及川雫さんの新規イラストがリリースされる暁には万全の状態で臨みたいものだなあ…などと思っていた。


しかし担当の新イラストというのは突然やってくる。

私の観測するすべての雫Pが待ち待っていたSnow*Loveのイベントの報酬が市原仁奈さん、そして及川雫さんなのだそうだ。
いつもはSRを1枚確保できれば良い…そう思っていたが、今回は2000位とまではいかずとも、10000位以内のスターランク15を狙っていくのもありなのではないか、と思うようになってきた。
その為放置編成について調べ、今は該当のアイドルの特技レベルを上げる日々を送っている。

これについてはまた別の機会に書けたらいいなあと思う。


そして何より、デレステのイベント報酬SRが追加されるタイミングにほど近い時期にモバマス月末SRが追加されるというパターンが、今年は何度かあったそうだ。
Snow*Love告知までは丑年新年限定SSR!!!!!!と思っていたが、実は
丑年新年限定SR!!!!!!(強力パワー持ち)なのではないか……?と恐れている。
でも無理のない範囲で(ガチャについてはそれなりに課金して)ゲットできたらいいな、とも思っているので、どちらも楽しみです。


というわけで2020年の私の仕事は久しぶりにプロデューサー業に精を出す事となった。
2021年は丑年なので、その点についても何かにつけて担当アイドルを絡めていきたいし、公式も是非絡めてほしい所だ。
2021年の為にがんばったとも言えるので、2021年はそういう意味でも楽しい年にしたいですね。
次のデレステイベント頑張ろうね仁奈Pさん雫Pさん、モバマスでももしガチャやイベント来たら頑張ろうね雫Pさん。来年は丑年だよ!

オタクが使うスプレッドシート~ドリフェス!Rのくじ引き堂で引いたグッズを管理しよう!~

このような「オタク・ライフハック」みたいな記事でドリフェス!のアドカレ企画に参加していいのか疑問は残りますが、
今一番必要なものなのではないか、とも思うので失礼いたします。


12/9の17:00~ドリフェス!Rくじ引き堂始まりましたね。
ドリフェス!を好きな皆さんにとっては久しぶり、または初めての10連ガチャです。
皆さん引いてますか?特典待ちですか?私はとりあえず20連引きました。特典のポストカード全種類欲しいので期間中ちょっとずつ引こうと思います。

本当このくじ引き堂のアイテム、凄いですよね。
ワズエンと思わせておいてアスレチックユニフォームぶち込んでくるのが本当にこのアイテムラインナップ考えた人アプリやってた時騒いでたオタクすぎるので
くじ引き堂の企画担当内にアプリ時代からのドリフェス!が混じっているのではないか…などとフォロワーと話していました。
最近のドリフェス関連グッズにしてはアプリのイラスト使ったアイテムがいくつかあるのも凄くうれしいです。
ワズエンに狂喜乱舞・阿鼻叫喚し、アスレチックユニフォームで大爆笑してガチャを引いていた私そして貴方、からの角川…みたいな……ちょっとした同窓会気分を味わったりしました。
これで別にドリフェス好きの担当者主導のラインナップ決めではないとしたら「2017年当時のドリフェス!のオタクたちの狂いっぷりを未だに公式に覚えられている」という事になるので、それではそれで怖いですね。
とにかく角川さん、ドリフェス!を好きなみんなにクリスマスプレゼントをありがとう……。


所で……
くじ引き堂、当たったアイテムを管理するのが結構大変じゃないですか?
嬉しい悲鳴なんですがアイテム数が62種類+特典があって、特典ほしさに日を跨いで購入される方も結構多いのでは…?と思います。
そしてアイテム自体は3月の下旬からの発送という事で、
自分が何が当たったのか!?何が欲しいのか!?譲渡・交換希望ツイートをするにしてもそもそも管理が出来ていない…!
という方もいらっしゃると思います。
私がそうなので一人はそういう人間が確実にいます。

 

というわけで、ちょっと管理しやすくなるGoogleスプレッドシートを作りました。

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画像で失礼します。(12/11 17:00ごろ、画像を全体のものに変更しました)

個人的にポスターと缶バッジに出典元のイベント・アニメ話数を記載した所がポイントです。間違ってたらこっそり教えてほしい。

 

GoogleスプレッドシートGoogleのアカウントを持っている人であればだれでも作成できる、便利なシートです。
現状のくじ引き堂における、


・長期間開催されているオンライン形式のくじでアイテムの管理がしにくい
(現状マイページのガチャ結果・または最大10連ごとの注文メールを毎回見に行かなくてはいけない)
・譲渡を行う場合、長期間の取引が予想されるため、譲渡相手の管理がしにくい。
・自分が何を欲しいか、持っているか、お譲りが出来るか明確に把握したい。


等の問題を解決出来ます。

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このようにセルごとにコメントも打てますので、譲渡する相手をメモする事が出来ます。

 

ひとつシートを作れば、シートそのものをコピーしたり、別のスプレッドシートに作り直したり出来るので、応用が出来ます

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こんな感じでシートをコピーしてから個数と合計数列を削除し、取引出来ないものをグレーアウト、欲しいもの、譲れるものを色分けしてそのままスクショして譲渡用ツイートに使ったり…

超真っ赤ですがポスターが出来れば20種類欲しいのでちょっと必死さのある画面になりましたね。

 

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普通にシートを追加して、譲渡相手をまとめたりすることも出来ます。

個人情報つきのシートを作成する場合は、絶対に設定を非公開にしてくださいね。


さて、こんな感じでグッズをまとめたスプレッドシートを作ってみましょう。

 

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まずは何事も作ってみるところから。Googleアカウントから緑のアイコンを探しクリック、
新しいスプレッドシートを作成してください。

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こういうページが出てきたらあとは好きに情報を打ち込んで、作ってみるだけです!


…なんですけど、もう少しスプレッドシートっぽいものをリンク付きで解説します。


①セルに合計個数を入れる
ここでは自分が購入した総数を知りたい場合に使います。

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上記のハート缶バッジ1~10種類目の画像を見てください。


今青い枠線で選択された部分にはD-1~D-10を足した合計個数、7と書かれています。これは手打ちじゃないです。
どうやって7と書かれたセルをダブルクリックすると…

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=SUM(B20:K20)という文字と、D-1~D10までの個数が記載されたセルが黄色い範囲で選択されました。
察しの良い方は気付くと思うのですが……
=SUM(B20:K20)というのはB20というセル(ここではD-1の缶バッジの個数)からK20のセル(ここではD-10の缶バッジの個数)の数を合計して足し算してここに表示してね、という呪文です。
SUM関数というのですが私も詳しい事はあまり知らないので、この記事での知識は最低限です。

詳しく知りたい方はググるか職場のExcelスプレッドシートがうまい人に聞いてください。絶対会社にひとりはそういう方いらっしゃるので……。

範囲の選択の仕方は、まず合計数を表示させたいセルに「=SUM(」 まで打って、
合計数を出したいアイテムの個数が描かれたセルをクリック、shiftかcnrlで複数選択していきます。
そしてエンターを押すと先ほど=SUM( まで打ったセルに合計個数が表示されています。

これを応用すると、先ほどのように「賞ごとの景品の合計数」をセルに表示させ、それをさらに=SUM()すれば全体の合計数を自動で出したりできます。
このスプレッドシートにおいては当たったアイテムの数を記載していくだけで合計数集計してくれるのでめちゃくちゃ便利です。

これは金額計算によく使われているので、上手くなるとスプレッドシートでお金の管理も出来ちゃいます。すごいですね!

 

ちなみにお金の計算も勝手に消費税を計算してくれたり、何個ごとに送料が550円かかって…とかも指定できて勝手に自動計算してくれます。

例えば

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①=SUM(合計個数のセル*715)で全体合計金額を出す。

②=ROUNDUP(合計個数のセル/20)で「発送の時何箱で来るか」を一つのセルで計算。

 ROUNDUPとは「小数点以下を切り上げる」という呪文です。

③=SUM(②で出した箱の数セル*550)をして、合計送料を出す

①と③を足すと、くじ引き堂にかけたお金がいくらか分かる

…みたいなことができます。これ用に一瞬だけ現在の現実と向き合いました。後で消すから!と思ってほしい情報の位置がバラバラですみません。

金額が¥7,150、または¥7,700積み重なっていくと思うとぞっとするんですが、久しぶりだな~!この感覚!(ドリフェス!だからという理由で脳汁が出て正常な判断を欠いているオタクの図)

 

下記リンクのような基本的なお金の計算をしてくれるSUM関数のページを見て、色々やってみるのも手です。

spreadsheet-recipe.tekuru.com


他に欲しいな~という機能があれば、ググると大体の事が出てきます。

かなり多機能なので、「これあったらうれしいかも」みたいなことはたいてい出来ると思います。


今年の年末年始はスプレッドシートでグッズの整理というのもありではないでしょうか。他にも数が多いといえばランダムブロマイドの整理とか……一回覚えておくと割と応用が利きますし、家計簿みたいな使い方も出来ますし……ネ……。
皆さんが無事1/6までに欲しいものがゲット出来ますよう、そして私が欲しいものが当たりますよう、全力で祈っております。
それでは良いクリスマスを。ありがとうございました。

全ての人間は絶響MUSICAを見て音楽を愛せ

絶響MUSICA THE STAGEを見た。
絶響MUSICAとは脚本金春智子さん・キャラクターデザイン川村敏江さんという最強タッグで贈る、音楽を巡る星の物語。
更に今をときめく若手俳優やフレッシュな顔ぶれ、アニメの最前線で活躍する男性声優を起用し、多方面のメディアミックスが期待される作品なのだ。


https://www.musica-project.com/

HPはアニメ調のキャラクターデザインとキャッチーな音楽が可愛らしく、今後は舞台だけでなく二次元の展開もあるのかな、と思う。
そういう前書きはそこそこに、この舞台が本当にマジで良かった。
コロナ後初観劇、観劇出来るのも奇跡のような環境で、優しく温かい物語に涙した。
一言でまとめると「音楽で地球や他の星を救う話」なのだが、そのアニメチックな設定とは裏腹に非常に人物達の"個人の感情"に注視した静的な脚本だった。
6人の高校生と妖精が地球を救う話なのでもっとドラマチックで派手な演出などで攻めていく作品だと最初思っていたのですが、人物の吐露する音楽にまつわる気持ちや悪側の純粋な気持ち(すごく重要)はごく個人的なもので、「個人的な想いを重ね合うことで強くなれる」という優しいメッセージを感じた。
また、主人公側の6人の男の子達は音楽との距離感がそれぞれ違って
・死ぬほど音楽が好きだ
・音楽は好きだけどきっとそれ程じゃない
・音楽をこれ以上嫌いになりたくない
・音楽は好きだが絶望した事がある
・音楽はただ出来るだけだ
・音楽には1mmも興味がない
……となんと6人全員音楽への解釈が異なっていて、その認識を皆変える事はない。
だけどたったひとつ「困っている人を助けるのに理由は要らない」という人の善さは6人に共通していて、そんな6人が音楽を重ねると、何とも言えない優しさが会場中を包んでいた。
私はこの音楽への解釈が多種多様で誰も認識を変得る事はない、という点にとても感動した。同じ解釈を持っていなくても繋がれるのが音楽の強さで自由さだと言われているような気がしたからだ。
優しい気持ちになりたい人、幼なじみの男の子二人というキーワードにときめく人、純粋な悪が好きな人、金春智子作品、川村敏江作品が好きな人、音楽が好きな人……とりあえずHPを見て何となく「あ、良いかもな」と思うポイントがあったら予想の500倍くらい良いので是非BDで見てほしい。そして一緒に次回作を見よう!

 


この舞台はもともと4月に予定されていたけれど、コロナ禍で延期した後に6月下旬に7月上演が決定され、4月の公演で準備していたものはあれどかなり短い時間の製作・広報になってしまったのが非常に惜しまれる。
公演日〜1週間ほど生配信含めた配信を行なっているのですが、本当に見てほしいので長期的なディレイ配信やBDを誰でも買えるようになってほしいです(舞台作品の円盤、なんとなく現地で舞台行った人のものになりがち…!)
演出の末原さんもツイッターにて「決して幸運に恵まれていた公演ではなかった」というのと同時に「幸運な舞台だった」とも仰っていて。
それは観劇しながらこんな状況の中何とか舞台を届けようと「今できる精一杯の事をしよう」という気概が伝わってくるものだったからだとも思うし、アニメと舞台が混ざったような新しい感覚を届けようとする絶響MUSICAを作ろうと努力した人がこの舞台を幸運にしてくれたのだと思う。現に私はこの幸運を確かに受け取ったし、私や絶響MUSICAを楽しみに待っていたような人達が幸運を受け取った事で、この舞台を作り上げたすべての人が何らかの希望を持てていたら良いなと思った。
あと一緒の時間に観劇したフォロワーに「出演者の方は絶響MUSICAが何かわかってないと思うんですが…って言ってるけど、オタクたちは"脚本・金春智子、キャラクターデザイン・川村敏江、音楽で世界を救う話"という概要で大体"分かる"よね」と言われて本当それだな~~~と思って笑いました。そのイントロでマジで分かるんですよね……このイントロで分かる人は見て損はないと思う。
色々言ってしまったけど本当に次回作が楽しみなので、今はグッズが届くのが楽しみです!!!!!
欲を言うと7/20の15:50までなら千秋楽公演を見られるのでぜひ見てほしいです!!!!!!7/20までグッズも売ってるよ!!!!!

配信
https://eplus.jp/sf/detail/3294200001?P6=001&P1=0402&P59=1


グッズ
https://www.musica-project.com/goods/

 

以下個人的な感想です(息をするようにネタばれがあります)

 

 

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ナポリの男たちの布教会に寄せて

 

 

「実況プレイ動画って、若い人が見るものでしょう?」

そう思っていた。彼女から「ナポリの男たちのプレゼンをします。可能であれば予習をしてきて下さい」と言われるまでは。

 

普段私はゲームをあまりしない。ゲームをやらなくなる前はもともとアーケードゲームが好きだったので、家庭用ゲームを買うにあまり至らなかった。よって知っている作品も少なく、「ゲームをしている青年たちの雑談を聴きながらプレイ動画を見る」という行為は私にとってはかなり縁遠いものだった。

そして誰かとゲームをしながらコミュニケーションを取るという事も私には未知だった。アーケードゲーム時代から、私はゲームを通しての友人が居なかったからである。家庭用ゲーム機も気まぐれにwiiを買った頃には、私以外に家でゲームをやる人は居なかった。つまる所、私の中でゲームとは電気の付いてない部屋でひとり、黙々と進めるものだったのである。

そんな中開催される事が決まった「ナポリの男たち布教会」─そして推奨される予習。これは"布教会の時に声の聞き分けや4人の性質が分からなかったら伝わりにくい部分がある為"という彼女の優しさからだった。

しかしそれであっても、正直荷が重かった。

ゲームを実況するおじさん達?どうぶつの森1mmもプレイした事がないのですが……なんて不思議な世界が存在するのだろう……そしてオタク活動に疲弊していた事からもう新しいものにハマるのは怖い……と色々考えて尻込みをしてしまっていた。

こんな事じゃいけない。愛する友人の布教会である。万全の準備をしたいものだが……

幸い、職場には同じようにオタクの人が多く、私よりオタクのトレンドを理解している人も沢山いる。まず視聴する前に、情報を得る事から始めようと私は考えた。ぐぐればゴマンと情報が手に入るが、検索して読んでも私には四人の青年(アラサーからアラフォー)がゲームを実況している事しか分からなかったのである。

「今度ナポリの男たちの布教会に参加するんですけど、ゲーム実況ってどうですか?若い人が見るものだと思ってて見た事なくて」

「ああー、ナポリはどちらかというと、ジャンル疲れしたアラサー向けですね。テーマが介護疲れに効く動画ですし。ゲーム好きなおじさん達のわちゃわちゃに程よく笑って程よく萌える感じですよ」

「ゲーム実況ならパペットマペットが良いですよ」

私が恐る恐る聞くと、職場の方からスーッとなだらかなテンションで返事が返ってくる。介護疲れに効くゲーム実況?なんだそれは。そして隙あらばパペットマペットの実況を布教するのをやめてくれないか(当時ハマっていたらしい)。

しかしその気の無いテンションの言葉によって「アラサーでもゲーム実況見て良いんだ」と私のなかのハードルがグッと下がった。他人に言われてどうこうなる世界ではないのは勿論承知だが、この時は誰かに言葉で背中を押されたかったのだと今なら思う。新しい世界へのハードルはいつだって高い。

しかし彼女が言うにはナポリの男たちとやらは、ジャンル疲れしたアラサー向けと来た。おいおい御誂え向きじゃねーの。

 

 

その頃はツイッター疲れも併発し、他人のコメントが目に入る事に苦手意識があった為、YouTubeどうぶつの森を視聴し始めた。布教者の友人にこれが一番おすすめ!と言われたからである。いわゆる初心者向け動画らしい。

動画の中では小学生〜大学生くらいの青少年がひとつのどうぶつの森のカセットを送りあってゲームを通して交換日記をしている。なんて微笑ましい光景だろう─

 

え!?!?!これがナポリの男たち!?!!!!?!ショタと大学生しかおらんやんけ!!!!!!!!

全員アラサー〜アラフォーの男性です

 

おじさんだと聞かされていたナポリの男たちはやたらダウナーな都会の中学生蘭たんと関西の田舎に住む明朗快活な小学生すぎる、残り少ないモラトリアム期間に焦りを感じ穏やかながら時々ありえない狂い方をする大学生(文系)のhacchi。就活が終わり夏休みを近所の子供たちと満喫している大学生(理系)shu3だった。勿論脳内設定である。ただそれを脳内設定で片付けてしまうにはあまりにも良くできていた。4人のキャラクター性はうまくばらけていたし、それぞれが皆強烈だった。そして不思議な事にどうぶつの森というゲームの中で、自身のキャラクター性を余す事なく発揮していたのだ。

NCP住人の超級アシストもあり、どうぶつの森交換日記は鮮やかな夏休みの思い出のように紡がれていく。個人的には観音坂独歩のように情緒不安定なキレ方とテンションの下がり方、陰キャに優しい語彙力豊富なツッコミをするhacchiが面白いなあと思った。

hacchiだけではない、本当によく出来ている。中学生らしい絶妙なイキりを許容してもらい、ますます調子にのるが抜群のセンスがある蘭たん。圧倒的な陽の小学生オーラで見るもの全てを焼き尽くす大音量のすぎる。のんびりとしていながら要所要所で気持ち悪くなり、時折周りを翻弄させようとする様がこの中では大人らしいshu3。いやあ、小学生から大学生まで、さまざまな人間を集めたもんだなあ!※全員成人済みどころかアラサーからアラフォーです

 

ナポリの男たちというのは中学生と小学生と大学生×2のユニットなのではないか?」と錯覚し始めた頃、愛するあざ子さんの制止を振り切り、彼らが実況しているとある動画に出会った。

呪怨である。

この動画は私の「ナポリの男たちは中学生と小学生と大学生×2のユニットである」という謎の錯覚を強固なものとさせてしまった。

私のイカれた脳では、呪怨という動画が「アイツ中学生になってから付き合い悪いよな。ちょっとビビらせようぜ」という動画に見えたからである。最近中学に上がってすっかり今時の中学生になってしまった蘭たんに制裁を加えるべく、大学生のhacchishu3呪怨のゲームと一緒に蘭たんを隔離させ、灸を据えたように見えたのだ。どうぶつの森では村長である事に誇りを持ち、若干スカした態度の蘭たんが電池ひとつにビビり倒す姿はまさに中学生だった(この時のすぎるは小学生ではなく大人のすぎるだった)。

この動画は私のなかの意識が変わった動画でもあって「人がゲームに対してリアクションしてるのは案外好きかもしれない」と思い始めたきっかけでもあった。そしてこの気付きは、自発的に自分好みのゲーム実況者を探すきっかけにもなったのである。

それはそれとして、その後hunan:FallFlatの「ゆうちゃん」「やっぱ塾通いは違うわ〜」「アレ?shu3も小学生だったのかな?」という気付きやマリオ64DS(完全に小学生すぎるがなつかしのゲームをやるのを楽しそうに眺めている大学生のhacchishu3)が終わる頃には、私は完全にナポリを「合法的な中学生と小学生と大学生×2の戯れが見られるコンテンツ」だと思っていた。

友人が懸念していたらしい声の問題は、カラーバーの謎技術にあわせジャニオタだった頃に声の聞き分け技術を磨いていたのが役に立ったのかあまり気にならなかった。というかみんな喋り方にクセがありすぎる。二次元のキャラクターか?

何個かの動画については愛しの友人に長文感想を送りつけた。友人は私が呪怨を見たよと報告した時点で「おまちょ何で呪怨なんだよ……これ見ろよ(要約)」と長文でオススメ動画のLINEを送ってくれた。スゲー長文だった。オタクの長文ほど心地よいものはこの世に存在しない。

 

そしてナポリの男たちのほか、Markipliyerやガッチマンの動画を自発的に見るようになったり、どうぶつの森ポケットキャンプやFive Nights at Freddy'sをインストールしだして、自分の身体に実況というものが馴染んでいる事に気が付いた。

本当に介護疲れだけでなく、ジャンル疲れを起こしている人間にも優しい動画だったのである。基本的には無料で供給を受けられる事、多少の金額を出せば自分もゲームを通して彼らの通った道を追体験出来る事が大きい。女性向けコンテンツで私は金銭も精神もギリギリの所に立っていたので、本当に優しい世界だと感じた。

そしてゲーム実況をする人の多くは、ゲームの前だと少年になる。これは思春期フェチ(10歳〜22歳くらいの二次性徴からモラトリアム形成までの時期を愛する事。これをショタコンと言ったら言語で殴られたのでこう形容する)にとっては非常に喜ばしい事で、特にナポリの男たちはゲームの前で少年になる事を最大限の武器にしているように感じた。

自分達をコンテンツと認識しているかのように。

 

 

そして私はRimWorldを見て確信する─この人達は間違いなく最大限に自分達の武器を振りかざしているのだと。

極限状態に陥ったシミュレーションというだけでも十分面白いが、そこにナポリの男たちという付加価値を付ける事で、ナポリの男たち版RimWorldは圧倒的な存在感になっていた。

シミュレーションにおいてのカミサマとして君臨する

、神様としてはほんの少し頼りないプレイヤーの蘭たん、その隣で最善を尽くそうとNCPキャラにまで愛情を注ぐ天の声のhacchi、そして遭難者として日記を綴るすぎるとshu3。この日記は大変秀逸で、すぎるの夏休みの絵日記からshu3の世界の終末をも思わせる手記。プレイされているキャラクターの立場から描かれている日記は、プレイヤーが観測出来る、上からしか見られないRimWorldの世界を体験しているような横からの視点で語られる事で、より動画内の世界を立体的にさせてくれた。もちろん蘭たんの問題発生の度に出る素直なリアクションや、冷静に対処しようとするhacchiの助言も臨場感ばっちりでゲーム実況としても非常に面白い。

小学生から大学生のショタ集団、という錯覚は間違いではないと今でも思っているが、そう思わせる為の努力を惜しまないのがナポリの男たちなのだと知った。どうやら面白くさせる為に没になったゲームや動画がすこぶるあるらしい。

ナポリの男たちは自分達の武器を知っている。そしてそれの使い方も分かっている。それを使って最大限楽しむ事を知っているのだろうとRimWorldを見て気付かされた。楽しむ子供の心と楽しませる大人の心がうまくマッチした集団がナポリの男たちなのだろう。

つまり中学生の蘭たんも小学生のすぎるも大学生(文系)のhacchiも大学生(理系)のshu3も、大人な彼等は分かってて"それ"なのだ。つまり合法である。

 

 

上記であげていないシリーズもいくつか視聴し、個人動画や周年記念の動画も見た。数少ないやった事があるゲームだったのですぎるのGirlsModeはマジで面白かった。

愛しの友人の期待を背負い、私はナポリの男布教会へと向かった。

 

 

 

 

(まだ布教会の感想文じゃないんですよ。ここからが布教会の感想文です)

 

 

 

 

 

まず、布教者の友人は「私のプレゼンでナポリが受け入れられなかったらどうしよう」と恐怖心に苛まれているようだった。これは私にも少し分かるのだが、自分のハマっているものの良さが伝わらなかった時、また伝える以前の問題の時、ジャンルと自分自身まで否定されたような気分になりひどく傷付く事がある。そのジャンルが与えた影響が自分にとって大きければ大きいほどそうだ。私ももし仮面ライダーディケイドに対して「特撮笑笑。子供の見るものでしょ笑笑笑」と言われたら精神的に自殺してしまうだろう。もしかしたらその人を精神的に殺しにかかるかもしれない。

しかし私は「実況って若い人が見るものでしょ」と決めつけ、友人に対して同じ事をやっていた。これは恥ずべき事だ。私にしてはこれだけ熱心に予習を重ねたのは、そう言った負い目もあった。勿論途中から普通に面白くてそんなクシャクシャに捻れた陰毛のような罪悪感とは関係なく楽しんでいたのだが。

しかし私が植え付けた彼女の不安は正の方向へ爆発してしまう─

 

「はい、布教会用の冊子作ってきたから。あとこれは忍たまのイベントで出した同人誌」

私の手にはA5サイズの冊子がちょこんと配られている。表紙には「ナポリの男たち布教会用詳細資料集」と書かれていた。いらすとやのイラストを駆使して、それっぽい表紙が出来上がっている。同人誌にすると多分1620Pくらい。ぺらぺらと捲ると、いくつかの画像が綺麗にレイアウトされつつ「うわあ!字詰まってんなあ!」という感じの情報量が見て取れた。

 

………!??!?!!?!

何をやったんだテメーはッ………!?!?!!?!

 

情報としては「多分この冊子があれば予習しなくても何とかなっただろう」というレベルの基礎知識が網羅されていて、彼女の独断と偏見と言っていたチャートなどは4人のキャラクター性を掴む良い指標になっていた。

個人的に感銘を受けたのは、ナポリの男たちとしてアップロードされている実況動画のpart1が全てQRコード化されていた事である。

これならGoogleで「ナポリの男たち」と検索する手間も「あ〜マイリスとpart1見つかんねえぞクソッ」と投げやりになる事もない。それだけ「見てくれないと精神的にヤバいことになる」という気概を感じた。また、連載回数が書かれているので視聴に時間のかかるもの、かからないものをすぐに見分ける事もできた。

彼女が不安がっていた意味も分かった。これだけ努力して何も伝わらなかったら、彼女自身の頑張りも否定してしまう。そうならないように、正の方向に彼女は完璧に狂っていた。負の方向に狂うのは案外難しい事ではない。あいつは良さが分からない、分からないなら分からせてやる必要もないと切り捨てるだけで良い。実況を敬遠していた私の陰口を叩く事程度で済んでいたはずだ。

しかし彼女はそうではなかった。分からせてやる!と彼女の知識や技術を持って必死に伝えにかかったのである。怒る事もせず、嫌気がさす事なく。この正の方向へ突き抜けた狂気は私の心を打った。20Pの冊子はいつもより重く感じた。恐らくこの情熱だけで布教会はある意味成功していたのだろう。

ちなみに忍たまの同人誌はネームを見ていたので完成おめでとう!とお金をすこしばかり払った。

 

 

冒頭は30分程度の座学で4人の基本情報をさらいつつ、この布教会の動画初視聴はHuman:FallFlatだった。

上の方で記載したが、私は人のコメントを見るのが苦手だ。自分と考えている事が違う人間のコメントを見るとストレスが溜まってしまう、SNS世代におおよそ向いていないオタクと言っても良い。あとニコニコの「動画にコメントがかかって動画が見えにくい」というのが何とも苦手だった。ニコニコ動画を見る時はコメントは常時オフにしている。多分ニコニコ動画を見ていた時からそうしていたのだろう。

しかしこの布教会では基本的にニコニコ動画でコメント有の視聴を推奨していた。あざ子さんはナポリの動画はコメントも良いんだよ!というスタンスだったからだ。

本当にそうなのだろうか?私はHFFYouTubeにて視聴済みだったので、動画に集中するより動画内のコメントを拾っていくという作業を主にしていた。

 

面白い事が起こったタイミングで、こちらが笑うのと同じようにコメントでは草が生え散らかしている。こちらが見ながら声出して突っ込むのと同じ事をコメントで流れてくる。時にはコメント同士でやりとりをしている時もある。そしてすぎるが大きな声を出す度に出てくる音量注意。

ああ、なるほど。皆この動画を見ているのだ。

見ている、ここがおもしろいと思う、思わずツッコミたくなってしまう、そういう実感が再生数やチャンネル登録よりも伝わって来た。全てが同じ考えではないが、笑うタイミングやツッコミを入れるタイミングは皆似通っている。別に全てが同じである必要はないのだろう。

これが友人の愛したニコニコ動画の文化かあ、と私はその動画を見ながら思った。塾通いのshu3がみんなにゆうちゃん!と褒め称えられている。メンバーだけでなく、コメントでも。なるほど、こういう温かさか。

 

 

冊子の後ろの方へ行くと、いよいよチャンネル会員動画のネタを含めたコンテンツへ進んで行く。一度HFFでほっこりしたのに、私の感情は困惑の中へと落ちて行った。

ナポリの男たちは週一で生放送をしていて、毎週担当者が持ち回って企画を発表します」

「地獄のクリスマス会放送では蘭たんさんがプロのネカマちからを発揮して他3人に対して天使のような女の子になってくれます。hacchiさんは何故かやたらナオンにマウントを取ります。shu3は下ネタが酷いです」

(後に知ったのだがこれは実は無料公開されているらしく、あの地獄のようなおじさん×JDのクリスマスデートがチャンネル会員外でも見られるのはかなりお得な気がする。何に対して?と言われたら困るが、とにかくお得だ。)

「時々歌をつくって歌います。作曲は著作権フリーの音楽を使っていますが、歌詞は主に蘭たんが行います」

「生放送で生まれたキャラクターには人気になっているものもあります。キャラクター総選挙も開催されているんですよ!これは副キャプテンすぎるくんは蘭たんが作ったゲームの主人公です」

…………???、、?????

情報の量が多すぎて分かっていないが、ナポリの男たちとは普通の会社員のおじさんであることをモットーにした集団ではなかっただろうか?

週末に1時間半〜下手したら2時間余裕で超えているような内容のプレゼンを毎月持ち寄る時間の余裕があるのか………?一体普段どんな生活をしているんだ……

120回以上放送されている……?すなわち結成してかなり早い段階で生放送は開始され………?うわっラップ大会、地獄のようなテンションだな………(これが現在こんな化け物的な面白さを持っているのだから本当にすごい)

エッ……hacchiの情緒不安定なキレ方と豊富な語彙力を観音坂独歩だなあと思っていたけど、この人本当にラップ(包む方ではない)を歌うのか……しかも蘭たんプロデュースで……個人的にはやっぱり真相が良いですねえ!!生まれた経緯を含め!!ハア~~~ンなるほどshu3のぶりっこ歌声本当可愛いですね。

それはそうと副キャプテンすぎるくん可愛すぎないか?イエーイッ!!!!!ボールは恋人ーーーーーーッッッ!!!!!!おばちゃんがサッカーボールプレゼントしてあげようねえと言いたくなる。あるいは道端ですれ違った時にコイツおれのボールなんよ〜!と急に蹴られて恋人ごっこしたい。この時の私の服装はスカートタイプのスーツが良い。ちょっと恥ずかしがってイケメン忍者を演じているhacchiが可愛いですね~~~~!!!!!

というような情報を一日の1/3くらいの時間(たぶん8時間くらいだったはず)見せられていて、帰る頃には頭が割れそうになっていた。ふつうのおじさんってなんだ?会社員ってなんだ?実況ってなんだ?ゲームするだけじゃないのか?ふつうのおじさんってこんなにセンスの塊で良いのだろうか?普通のおじさんの定義とは一体………

ナポリの男たちだけでなくニコニコ動画本来の良さも感じさせてくれた友人の布教会だが、チャンネル会員コンテンツのあまりの供給の多さに、私は多くの謎を抱えてその場を後にした。

家に帰ってから、私は数年ぶりにニコニコ動画に何とかログインし、(何故かずっとプレミアム会員だった)チャンネル会員になったのであった。

この感想を書いている時点でディズニー講座、オタクでもわかるスタバ入門、ここが変だよナポリメン、怪談回(ペェオツと尻のやつなどの回)、hacchiのガチクリスマスプレゼント、ナポ男の友達インタビューなどを視聴しているのだが、君達さあ〜〜〜〜!!!!!君達さあ〜〜〜〜!!!!!!!!そういう所なんだよなあ〜〜〜〜〜〜!!!!!!!いちいち面白くておじさん本当おもしろいな〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!

(あまり関係ないがディズニー講座で蘭たんがノートルダムの鐘を挙げているのを見て、本当にディズニー好きな人なんだろうなあと思った。ディズニー映画が好きな人が好きなイメージのある作品だった)

 

 

気付いたら私は540円になっていた。それさえも「布教回で背中を押してもらおう」と思っていたのかもしれない。今は中学生と小学生と大学生×2を心の中に飼っている楽しむ事と楽しませる事に全力の技術とセンス爆発おじさん、という印象だが、540円を続ける内に何かしら変わってくるだろう。多分、きっと。このままだと精神に疾患があるのでは?と疑われてしまう。お前は幻覚を見ていると言われても否定が出来ないからだ。

自分と縁遠いと思っていた世界さえこんな風に楽しく感じられるようになるのだから、オタクの必死な布教というのは正直よくわからない。よく分からないくらい、人を動かす力がある。そして今では食わず嫌いをしていた自分に恥ずかしさを感じている。本当に申し訳なかったなあとも思っている。

実況を受け入れるようになってから、ゲーム自体に対してのハードルが下がった。ホラーゲームが好きなのかもしれないなあとも思った。きっかけは呪怨の蘭たんだった。Five Nights at Freddy's5夜がクリア出来ない。怖いので昼にしかプレイ出来ない。厳密にはホラーゲームではないがDokiDoki Literature Club!がギャルゲーかと思いきや案外深い。2週目が結構怖い。

ゲームはもうやる事はないだろうなと思っていたけれど、やってみると意外と楽しい。新作のポケモンを久し振りに買う予定だし、無人島で生活するどうぶつの森の発売を楽しみにしている。そしてこの感想文を書く次の日が給料日なので、明日switchを買うつもりだ。

すっかり「オタク気質な無趣味な人間」になっていた私がゲームを再び手に取ったのも、ナポリの男たちとそれを死ぬ気で布教したあざ子さんのお陰なのかもしれない。ゲームをする楽しさを十数年ぶりに実感している。

土日時間あったらHuman:Fall Flatやろうな!!

 

 

 

ツイッターなどをしていないのでとりあえず…とはてなブログに布教者のHNをそのまま出していましたが、意外と色んな方が見ている事に気付き、名前を編集後再upいたしました。